須田一幸先生

3月15日に所得税・確定申告の期限を迎えました。いかがでしたか。初めての人も、常連の人も、これで1年が終わったような気がしますね。お疲れ様でした。

3月は卒業シーズンでもあります。小中高大お世話になった先生がいますが、今回は大学生のときにお世話になった須田一幸先生についてブログを書きます。私が今、職業会計人となっているのは須田先生との出会いが大きいのです。

ゼミを選ぶ前年度の講義で須田先生が担当されている科目を受講していたこともあり、「朗らかでキレのある教授やな」の印象でした。講義もわかりやすいし、アメリカ・カナダでの経歴もあって、柔らかそうな感じがしたので、須田ゼミを選びました。

実際にゼミに入ると厳しかったです。「俺は研究でカネもらってるんじゃない。授業でカネもらってるんだ。」とよく仰っていました。

あるときの授業で「どうして収益・費用は実現・発生基準で認識するのか?」と須田先生から問いがありました。私は「現代社会では信用取引が一般的であり、事象が発生したときに収益・費用を認識するのが理にかなっています。」と自信ありげに答えました。

須田先生「何だ、その答えは。そんなんじゃ、現金取引が主流になれば現金主義が会計学的に優れていることを君は述べていることになるぞ。世間に合わせるんじゃない、学問としてどうあるべきかを考えなきゃ。」と指摘されました。

そのあと私のところにきて「俺は今朝4時に起きて論文書いてから大学に来ているんだ。君ももっと頑張らないと将来やってけないよ。でも、まあまあの答えだったけどな。」当時の私は、企業活動を簿記的に捉えるクセがあり、その点も把握されていたのだと思います。

須田先生は飲み会のノリが良かったです。「それじゃー明日18時に梅田の紀伊國屋の前に集合だから、みんな来るように。」明るく、楽しく、学生と飲んでらっしゃいました。ネガティブな事は決して口にせず、いつも前向きな会話でした。そして、最後の会計の際に「それじゃー俺の分な。あとはみんなで割り勘でな。」と 〇万円を置いて先に帰られていました。

須田先生は、その経歴からも、ひとつの場所にとどまらなかったタイプです。

確かに須田一幸先生はこの世に存在され、会計学者として、教育者として、その人生を全うされました。社会で活躍されている同門の皆様と同じように、私も精進してまいります。

大学生はゼミに入ってください

ゼミに入らなくても卒業できる。卒論を書かなくてイイから楽。そんな大学もあるかもしれません。ゼミで自分が作成した資料を発表したり、討論したり、受け身の授業ではない、能動的な環境に身を置くことで、論理的な思考力が高まります。ゼミで何か資格やスキルを身につけるわけではありません。人間的な成長の場です。

どの大学でも教授・准教授はその分野で大変な努力をされています。そのような専門家と学生時代に接することは、自分自身の知識の深さ、幹の太さにつながるはずです。