
日本を代表するギタリスト、布袋寅泰。彼の代名詞とも言える「GUITARHYTHM」シリーズの最新作、『GUITARHYTHM Ⅷ』が4月16日にリリースされました。1988年にソロデビューを飾った「GUITARHYTHM」シリーズも今回が8作目。前作から約1年7ヶ月、待ちに待ったファンも多いのではないでしょうか。私もその1人として、発売日前日にフライングゲットし、じっくりと聴き込ませていただきました。
今作を聴いてまず感じたのは、布袋の音楽に対する飽くなき探求心と、常に進化し続ける姿勢です。これまでの「GUITARHYTHM」シリーズのDNAを受け継ぎつつも、全く新しいサウンドスケープが広がっています。それは、聴く者の心を目覚めさせるような、挑戦的で刺激に満ちあふれた音の洪水です。
多彩なサウンドと深化したギタープレイ
アルバム全体を彩るのは、エッジの効いたギターサウンドと、重厚なリズム隊が生み出すダイナミズム。その中で、一聴しただけで心が躍るような爽快感のある楽曲たちが、聴く者の心を沸騰させます。かと思えば、やわらかな希望を包み込むような、温かいロックバラードも収録されており、その感情の幅の広さに驚かされます。美しい旋律を奏でるギターソロ、実験的なサウンドアプローチ、そして心に深く響くメロディライン。これらの要素が複雑に絡み合い、聴く者を飽きさせません。
特に印象的だったのは、今作で積極的に取り入れられているエレクトロニックな要素との融合です。デジタルビートのサウンドが布袋のギターサウンドと見事に調和し、新たなグルーヴを生み出しています。その洗練されたサウンドは、聴くたびに新たな発見を与えてくれます。
メッセージ性を持つ楽曲たち
単なるインストゥルメンタルアルバムとして終わらないのが、「GUITARHYTHM」シリーズの魅力の1つです。今作にも聴き手の心を揺さぶるような、力強いメッセージが込められているように感じました。それは困難な時代を生き抜くための鼓舞であったり、未来への希望であったり、あるいは普遍的な愛の感情であったり。言葉はなくとも、ギターの音色やリズム、全体の雰囲気から、様々な感情や情景が鮮やかに伝わってきます。遙かなる地平線を見つめるがごとく心が躍ります。
全国ツアーへの期待感
このアルバムをコンセプトにした全国ツアーが4月26日・群馬を皮切りに開催されます。このアルバムを聴いていると、早くライブでこれらの楽曲を生で体感したいという衝動に駆られます。布袋の圧倒的なギターパフォーマンスはもちろんのこと、最新のテクノロジーを駆使したであろうステージ演出にも期待が高まります。『GUITARHYTHM Ⅷ』の楽曲たちが、ライブという空間でどのように進化し、私たちを魅了してくれるのか、今から想像するだけで胸が高鳴ります。爽快感あふれる楽曲を生で体感した時の高揚感、そして温かいバラードに包まれる感動を、ぜひライブで味わいたいものです。
『GUITARHYTHM Ⅷ』は、布袋寅泰という唯一無二のギタリストの、新たな到達点を示す作品と言えるでしょう。常に挑戦し、新たな刺激を与え続ける布袋の音楽は、長年のファンはもちろん、まだ布袋の音楽に触れたことのない音楽ファンにもお薦めしたい1枚です。孤高のギタリストは、これからも私たちを驚かせ、魅了し続けてくれることでしょう。
